エバーグレーズ観光情報    (国立公園編)


(last updated on 12/19/2016)


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フロリダ州マイアミ在住日本人観光ガイドがお届けするエバーグレーズ観光情報です。観光旅行、ビジネス、カリブ海クルーズ等でマイアミ方面に来られる人たちの参考になれば幸いです。現地情報、ホテル情報、ツアー情報等に関する質問があれば こちら までメールください

 
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 エバーグレーズ観光情報 (国立公園編)

 エバーグレーズと一言にいっても、北はフロリダ半島の真ん中少し南にある大きな湖、レイク・オケチョビから、南はフロリダ半島南端に面した海、フロリダ湾までに及ぶ非常に広大なエリア(約800万エーカー、33,000㎢、岐阜県の約3倍)になります。一見すると湿地帯ですが、実はエバーグレーズは専門的には川で、1日に800mという非常にゆっくりとした流れで南に向かって流れており、''River of Grass(草の川)'' という別名でも呼ばれています。一般的によく観光客が訪れるのは、エアーボートという特殊ボートに乗って湿地帯に入りアリゲーター探検をするもので、マイアミ、フォート・ローダーデール、パーム・ビーチ等の街の郊外に乗り場が何箇所かあります。ただこれらエアボートで訪れるエバーグレーズは厳密には世界遺産に指定されているエバーグレーズ国立公園内ではなく、エバーグレーズ国立公園は上記の広大なエバーグレーズの南端の部分になります。1947年に創立されたこの国立公園はアメリカ本土内の国立公園でもデス・バレー国立公園、イエローストーン国立公園に次いで3番目に面積の広い国立公園となっています(約150万エーカー、6,100㎢、およそ茨城県と同じ面積)。公園内には Ernest F. Coe、Flamingo, Shark Valley, そしてGulf Coast に4か所のビジター・センターがあります。この旅行記では、国立公園本部もある、マイアミの南、ホームステッドという町のはずれ、Ernest F. Coe Visitor Center と Flamingo Visitor Center がある部分、そしてマイアミからUS41を西に走ったところにある Shark Valley の部分を紹介していきます。

尚、エバーグレーズというと野鳥の宝庫としてもその名を知られていますが、エバーグレーズの野鳥に関する詳しい内容は別ページ エバーグレーズの野鳥たち をご覧ください。
また、エバーグレーズのエアーボートに関しては、エバーグレーズ観光情報(エアーボート編)をご参照下さい。



 Ernest F. Coe ビジター・センター
フロリダ・パンサー
  ンヒンガ・トレイル
 ガンボ・リンボ・トレイル 
パ・エ・オキー・トレイル
 マホガニー・ハモック・トレイル 
ムラゼック・ポンド
 フラミンゴ 
アメリカン・クロコダイル
フロリダ・マナティー
 エコ・ポンド
 シャーク・バレー 
ペリファイトン
 アリゲーター・ホール 
ビッグ・サイプレス国立保護区

外来種、及び環境復元事業
 
   
 

 
   

Ernest F. Coe Visitor Center (アーネスト・F・コウ・ビジター・センター)


まずは マイアミの南、Ernest F. Coe Visitor Center のあるエバーグレーズ国立公園南部を紹介していきます。
マイアミ中心部からこのビジター・センターまで車で約1時間です。

 

Ernest F. Coe Visitor Center

館内には案内所、ギフトショップ、そしてエバーグレーズに関する展示があります。





 
   

 



 
 

エバーグレーズ国立公園本部もこのビジター・センター横にあります。

 

エバーグレーズ国立公園は国連ユネスコの世界遺産(自然遺産)の一つですが、湿地帯の水量、水質の変化、外来種の繁殖等が現在大きな問題となっています。
2010年7月、ユネスコ世界遺産委員会はエバーグレーズ国立公園を”危機にさらされている世界遺産”として特別指定しました。実はこの公園は以前、1993年から2007年の間も危機遺産指定を受けており、様々な環境復元事業を行っているにもかかわらず、周辺を大都市に囲まれたこの公園が抱える問題はまだまだ数多く残されています。


 



 
 

Florida Panther (フロリダ・パンサー)

エバーグレーズに生息するクーガーのようなネコ科の動物、フロリダ・パンサー(Florida Panther)。絶滅危惧種(Endangered Species)に指定されており、現在の推定頭数はこの広大なエバーグレーズ内で80-100匹のみ。人間の開発による生息地の減少が大きな原因です。

道路沿いのフロリダ・パンサー注意の標識。

エバーグレーズ国立公園内の推定生息数は10頭以下、まずお目にかかることはできません。
 

 
フロリダ・パンサー(絶滅危惧種)(Everglades Alligator Farm にて)。 






ビジター・センターからフロリダ湾に面したフラミンゴという小さな町まで約60キロ。道中には何か所か見学ポイントがあり、ウォーキング・トレイル等が完備されています。




  Sawgrass(ソーグラス)

エバーグレーズの湿原一帯に生えているのは Sawgrass とよばれる草です。英語でSawというのはのこぎりという意味で、直訳すると''ノコギリ草''、この草の葉っぱはススキの葉のようにキザキザになっているためです。

エバーグレーズは別名、River of Grass (草の川)とも呼ばれています。
 

 

一見するとソーグラズに似ていますが、こちらは Cattail (キャットテイル)と呼ばれる草。茶色の穂が猫のしっぽに似ているということからこの名前が付けられたそうです。








 
 他のアメリカの国立公園と違い、エバーグレーズ国立公園内では四つ足の動物(哺乳類)はあまり見掛けません(皆無ではありません)。
エバーグレーズはアリゲーターをはじめとする爬虫類、そして野鳥の楽園です。




 

Ernest F. Coe Visitor Centerから車で約5分、まずはRoyal Palm (ロイヤル・パーム)というエリアにある、Anhinga Trail (アンヒンガ・トレイル)と Gumbo Limbo Trail (ガンボ・リンボ・トレイル)に立ち寄ります。


 

Anhinga Trail (アンヒンガ・トレイル)

一周800mのアンヒンガ・トレイル。アリゲーター、野鳥観察には最適のトレイルです。






 
   

このトレイルの名前の由来はエバーグレーズ一帯でよく見られる鵜の一種、アンヒンガ、です。



Anhinga Trail

 
 

トレイルを歩きながら自然観察です。



 

 
ここはアリゲーターを間近で観察するには絶好の場所です。 
 昼寝中のアリゲーター・・・、のどかな光景です。
 
 


 Double-Crested Cormorant  


 
レンジャー引率のツアーも一日に何回か開催されます。 



   

Redbelly Turtle(レッドベリー・タートル)。

   
   レッドベリー・タートルの子供。






 
ワニ園かと思うくらいの数の アメリカン・アリゲーター(American Alligator) がいることもあります。




 
 
時には アリゲーターがトレイルを利用することもあります(笑)。  
 
 
 






 

Airplant (エアープラント)

エアプラントと呼ばれる植物。木に寄生して育ちますが必要な水分、栄養分は空中から吸収します。

 
Spatterdock(スパタードック)。
 

 
 Water Lily (ウォーター・リリー)
 Floating Hearts (フローティング・ハーツ)。  
 
Primrose Willow (プリムローズ・ウィロー)

 


Spanish Moss (スパニッシュ・モス)。 
大きな木からぶら下がって生息するエアープラントの一種。
 Spanish Moss  

 


 Southeastern Lubber Grasshopper(サウスイースタン・ラバー・グラスホッパー)。
 アンヒンガ・トレイルでは多くの野鳥も見られます。野鳥に関する詳しい説明は下記ページをご覧ください。

エバーグレーズの野鳥達



 

 


 

Gumbo Limbo Trail (ガンボ・リンボ・トレイル)

ここロイヤル・パームにはもうひとつ、ガンボ・リンボ という湿地の中の森林(Hardwood Hammock(ハードウッド・ハモック))) を歩く一周約700メートルのトレイルがあります。

 

このトレイルの名前の由来はこれ、Gumbo Limbo(ガンボ・リンボ)という木。別名、Tourist Tree あるいは Naked Indian という名前でも呼ばれているこの木は、写真のように鮮やかな赤茶色の幹の皮がはがれてきます。昔は材木として、またインディアンは樹脂を薬用として利用してたそうです。

 
  Gumbo Limbo 
 Strangler Fig という木。

この木は最初他の木の枝に発芽し、土を求めて地面に根を下ろしてどんどん成長し、最終的にはホストとなっている木をしめ殺してしまいます
 






 

 







 
フラミンゴに向けてさらに走ります。 




アメリカでは峠の頂上でよく見かける看板です。
山の多い地域から来た観光客はエバーグレーズ国立公園内にあるこの看板を見て思わず笑ってしまいます。

ロック・リーフ峠
標高 90cm 

エバーグレーズはそれだけ平坦だということなのです。
 


 道中の景色は一見すると変化のない一面湿地帯の退屈な風景に見えがちですが、よく注意して見ていると場所によって植生が少しずつ違っているのが観察できます。ここエバーグレーズでは数十センチの高低差でもそこに生える植物は違ってくるのです。 




  湿地帯の中には地面が水に覆われても生きていくことができる木が育ちます。
これは Willow (ウィロウ)というヤナギの木。
 
 BayTree(ベイ・ツリー)。  
  Coco Plum (ココ・プラム)。 
 こちらはサイブレス(Cypress(日本名:ヌマスギ))というエバーグレーズの中でも比較的水深の浅いエリアに生える木。冬場は葉が落ちて枯れ木のように見えますが夏になると葉が出ます。  

  サイプレスの幹は、地盤の柔らかい湿地の中で木を安定させるために地面に近い部分が太くなっています。
(Big Cypress National Preserve にて)
 
Cypree Knee

 サイプレス林では写真のように根っこが突出した、''サイプレスの膝(Knee)'' と呼ばれるものをよく見かけます。その働きははっきりとはしていませんが一般的に湿地帯の柔らかい地面でしっかりと木を立たせておくため、また空気中から酸素を取り入れるためのものだと言われています。

(Big Cypress National Preserve にて)
 


 

湿地帯の中に育つ、ポンド・アップル(Pond Apple)というリンゴの木。

 実はラクーン、リスその他の動物の餌となります。



 

 Hardwood Hammock(ハードウッド・ハモック)
湿地の中で水に浸ることのない常に陸地の部分。ここにはヤシ、オーク、ガンボリンボ、マホガニー等の大木が育ちます。
 

フラミンゴの町が近づくにつれてマングローブが姿を現し始めます。湿地帯の水に海水が混ざってきている証拠です。

 
 
 
 

上空から見たエバーグレーズ国立公園南部、マングローブが一面に広がります。

マングローブの下は様々な生物の住み処です.。またマングローブ林はハリケーンなどの天災から海岸を守る役目も果たします。  






 道中にはその他いくつかの短いトレイルも完備されています。



Pa-Hay-Okee Trail
(パ・エ・オキー・トレイル)
距離:250m

Pa-Hay-Okee とはこの辺に住んでいた Seminole Indian (
セミノール・インディアン)がエバーグレーズの湿地につけた名前で ''草で覆われた水''’という意味。
 
 
 高台からはエバーグレーズの眺望を楽しめます。







Mahogany Hammock Trail
(マホガニー・ハモック・トレイル )
距離:700m

ハードウッド・ハモックと呼ばれる湿地帯の中の島(陸地)の森の中を歩くトレイルです。
 
 

 Mahogany Hammock Trail

ハードウッド・ハモックでは背丈の高い大木が茂ります。
(写真はマホガニーの木)。

 
Mahagany Hammock Trail

Mahogany Hammock Trail

ここでは Barred Owl と呼ばれるフクロウに出会えるかもしれません。
 
 

   Dahoon Holly








 






 West Lake Trail
(ウェスト・レイク・トレイル) 
距離:580m

ウェスト・レイクという湖のほとりのマングローブ林のなかを歩くトレイルです。








 

野鳥観察のメッカ、Mrazek Pond(ムラゼック・ポンド)。基本的に野鳥がたくさん見られるのは冬場の早朝です。シーズン中にはたくさんのバード・ウォッチャーが訪れます。

 
   
 


ただし場所を決めるのは野鳥達.。お隣のCoot Bay Pondという池でこんな風景が見られることもあります。

 
   Paurotis Pond
ここは Woodstork 及び Roseate Spoonbill の繁殖スポットです。   
 







 

エバーグレーズの野鳥に関する詳しい内容は下記ページもご覧ください。

       エバーグレーズの野鳥達


 
 Royal Palm から車で約1時間弱でフラミンゴに到着します。眼の前にはフロリダ湾の広大な景色が広がります。 

   フラミンゴ・ビジター・センター。
約2時間のボート・ツアーもここから出ています。   
   カヤック、及びカヌーのレンタルもできます。
 


 
American Crocodile (アメリカン・クロコダイル)

フラミンゴ周辺、海水が混ざってきた辺りにはアメリカン・クロコダイル というアリゲーターとは違う種類のワニも生息しています。これも人間による開発によって生息地が減少し現在絶滅危惧種(Endangered Species) に指定されています。
 



 

 
 
American Crocodile

 




 



 イルカが見れることもあります。

Bottlenose Dolphin(ボトルノウズ・ドルフィン)



フラミンゴのマリーナ近くではマナティーが見られることもあります。

West Indian Manatee (ウェスト・インディアン・マナティー)

 
   

West Indian Manatee

呼吸をするために水面近くに出てきた時のみ姿を現します。

 
  
こちらの写真は某水族館にて撮影したもの。

マナティーは呼吸するために水面近くを泳いでいることも多く、決して動きの素早い動物ではないので、ボートとの衝突事故でその個体数が減っています。フロリダ近辺の海域ではマナティー・ゾーンが設けられており、ボートのスピード制限も厳しく取締りされています。
 


 
 

エコ・ポンド(Eco Pond)。

フラミンゴ・ビジター・センターの少し先、キャンプ場のすぐ手前にある池。


ここはピンク色の美しい鳥、Roseate Spoonbillをはじめとする多くの野鳥の宝庫です。

 
 
Eco Pond



 

フラミンゴにはキャンプ場も完備されています。


 




   **おまけ**
このエバーグレーズ国立公園入口手前、ホームステッドにあるフルーツ・スタンド、''Robert is Here''。各種のとれたてフルーツの他、このお店のフルーツ・シェークも格別ですので是非お試しを。


尚、このお店に関しては
クチコミ情報
もご参照下さい。






Shark Valley 
Shark Valley (シャーク・バレー)。


さて次は、マイアミの中心街から西に車で約1時間のところにある、Shark Valley エリアを訪れてみます。
 
 
 

ビジター・センター。 
 

ここではビジター・センターから一周約24キロのループ道路(一般車の通行は不可)が完備されています。

この道路はもともと1946年、ここで石油開拓を試みるために造られたものです。道路を造るために土を掘り起こした部分が現在カナル(運河)になっており、そこではたくさんのアリゲーター、野鳥、魚等のワイルドライフが観察できます。

道路の下にはところどころに水路が設けられており、この道路によってエバーグレーズの水の流れが遮られないようになっています。


 
   

ループ道路はこのような大湿地帯のなかを走ります。

 ここではレンタル自転車もありサイクリングを楽しむ人たちも多く見受けます。  
 
 
 このようなトラムに乗ってパーク・レンジャーの説明を聴きながらループ道路を周遊するツアーもあります。  
   専門的な話も多いですが、エバーグレーズの詳しい説明がされますので、エバーグレーズをより深く知ることができます。
 トラム・ツアーの他にもレンジャー引率のプログラムがいくつか開催されます。 
 
Pickerelweed
 

 

String Lily 


栄養分の少ないエバーグレーズの湿地帯の水面いたるところでみられるペリファイトン(Periphyton)と呼ばれる藻の一種。水分を多く含んだこのペリファイトンは冬場の乾季時、アップル・スネイル(カタツムリの一種)やザリガニ、様々な昆虫の幼虫などの大切な住処となります。あまり目立たない生物ですが食物ピラミッドのベースを支えるとなる重要な役割を果たしています。   





 
 ペリファイトンに覆われた湿地帯。
ループ道路を半分ほど行ったところに高さ20mの展望タワーがあります。 
 
 

望タワー頂上からはエバーグレーズの広大なパノラマを満喫できます。
 

 




 




ループ道路沿いではアリゲーターはそこらじゅうで見つけることができます。   
   
 



 
 アリゲーター・ホール(Alligator Hole)。

変温動物であるアリゲーターにとって体温を調節するために水の存在は欠かせません。よって彼らはアリゲーター・ホールと呼ばれるこのような水の貯まる穴を作ります。ここには乾季になると魚が集中し、またそれを狙う水鳥たちが集まります。

メスのアリゲーターは初夏(5月、6月頃)にアリゲーター・ホール近くに巣を作り20個から50個の卵を産みます。本能的に夏場、雨季のシーズンに卵が水没してしまわない高さに卵を産むそうです
   
赤ちゃんアリゲーター。子供のころは体に黄色のストライプが入っていますがこれは成長するにつれ消えていきます。 
 


赤ちゃんワニは母親のもとで1-2年過ごします。赤ちゃんワニの近くには母親ワニがいる可能性が高いので気をつけましょう。






 
アリゲーターがソフトシェル・タートルを食しているシーンを目撃ました。




   
 
  
 エバーグレーズ国立公園内でこのような獰猛なアリゲーターの姿を目撃するのは稀なことですので念のため。








ループ道路にはいろいろなものが出没します。


Great Egret  






 
   

Great Blue Heron

 

Redbelly Turtle

 
   

American Alligator

 

うっかりアリゲーターを踏みつけないように足元をしっかり見て注意して歩きましょう(笑)。

 

   

Softshell Turtle (ソフトシェル・タートル)。

スッポンのようなカメです。

 Florida Gar (フロリダ・ガー)。  
 


ここでももちろん様々な種類の野鳥を見ることができます。

エバーグレーズの野鳥についての詳しい情報は下記ページをご覧ください。

       エバーグレーズの野鳥達

 



Big Cypress National Preserve (ビッグ・サイプレス・ナショナル・プリザーブ)

シャーク・バレーから車でさらに西に約30分ほど行くと Big Cypress National Preserve という場所があり、国立公園内とはまた一味違ったエバーグレーズの光景を楽しむことができます。

 
 





 

Big Cypress National Preserve

Bald Cypress(ボールド・サイプレス、ヌマスギ)という沼地の中から生える木の林が広がります。

 ここからは少しだけエバーグレーズの環境破壊について・・・・。

Melaleuca (メラレウカ)

エバーグレーズの生態系を脅かしている代表的な樹木、メラレウカ。すざまじい水の吸収力を持つこの木は湿地の干拓に非常に好都合であったため、1900年代はじめにオーストラリアから持ち込まれました。1本の木が一年に作り出す種の数が100万個以上という繁殖力で、現在エバーグレーズ全体に広がっています。
 


   Brazillian Pepper (ブラジリアン・ペッパー)

アメリカ原産の植物。強力な繁殖力でエバーグレーズのネイティブの植物の植生を脅かしている外来種植物。
他の植物の成長を妨げる化学物質を分泌するとも言われています。



上記、メラレウカ、ブラジリアン・ペッパーをはじめとする植物、そして魚等の外来種、またもともとペットであったパイソン(ニシキヘビ)等の爬虫類が野生化したものがエバーグレーズには多く生息しており、これらの外来種をいかにして撲滅するかが今後のエバーグレーズ復元のための大きな課題です。

Cattail (キャットテイル)

これはエバーグレーズのネイティブ植物ですが、近年エバーグレーズの水質の変化によって異常繁殖し、Sawgrass(ソーグラス)の湿原を脅かしています。もともとエバーグレーズの水には栄養分が少ないのですが、近年エバーグレーズ北部の農地で使われる肥料に含まれるリン酸、硝酸塩等の栄養分を多く含んだ水が流れ込んできており、昔とは違う水質となってきているのです。

 
 

 

Apple Snail (アップル・スネイル)

アップル・スネイルというカタツムリのような生き物の卵。近年エバーグレーズの水量の変化によってこのアップル・スネイルの卵が水没してしまい孵化できず、このアップル・スネイルを餌とするスネイル・カイトという鳥が激減しています。現在スネイル・カイトは絶滅危惧種(Endangered Species)に指定されています。

 

深刻な状況が続く中で、現在エバーグレーズを保全し、自然の水の循環を回復しようとする試みが進められています。2000年12月、米国議会は完成に30年を要する大規模なエバーグレーズの環境復元事業法案を採択し(Comprehensive Everglades Restoration Plan (CERP, エバーグレーズ法))、国や州政府は財政的な支援を続けています。この計画の中では、南フロリダ地域一帯の生態系を対象として、都市や工業、農業とのバランスをとりながら、水の流れ方や水質をより自然の姿に復元する方法が探求されています。エバーグレーズの未来はわれわれ人間の手に託されています。

 
 


 

''The Everglades' survival depends on proper
quantity, quality, timing and distribution of water''
(国立公園内案内掲示板より)

エバーグレーズではまさに ''水'' がすべてなのです。




尚、エバーグレーズのエアーボートに関する情報は下記ページをご覧ください。

エバーグレーズ観光情報(エアーボート編)
 



 
 

 


 エバーグレーズに関する質問等ございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。

miamizimopy@cs.com


 

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